Q. 漁師になろうと決めたきっかけはなんですか?
A. 代々引き継がれる漁師の仕事を親から継ぎました。
Q. 漁師の面白いところや仕事の喜びはなんですか?
A. やはり、海や魚、船が好きというところですね。陸の仕事よりつらいところは沢山あるが、魚が一杯とれるところがおもしろいところです。また、売上が上がれば給料が上がる、そこも喜びの一つ。高校卒業して20 歳前後でそれなりの収入があったので、欲しい車など色んな夢を叶えられましたね。その後25 歳で結婚したことをきっかけに、そこから楽しさが責任に変わってきて、乗組員の安定を目指していくようになりました。
Q. 逆に仕事のしんどいところや辛いところはどこですか?
A. 生活を保証することへのプレッシャーや責任などが大きいです。また、体力的にもキツい漁法 底びき網です。一時間引っ張って網を上げて、また次の網を上げる、そんなハードワークに慣れるか慣れないかですね。大体2 年~3 年で慣れてくるので、そこまでの我慢や忍耐が必要です。
Q. 船の中の船員室や休憩スペースはどんな雰囲気ですか?
A. リラックスする時間や場所はかなり確保しています。大部屋は、4人一部屋、2人一部屋など、個室化が進んでいます。部屋では静かにでき、冷暖房の管理や個人のプライバシーも守られています。昔はテレビもなかったから陸と遮断されていましたが、今ではBS のテレビがどの部屋にもあります。また、底びき網漁の漁場はスマホの電波が立つことも多く、船内はWi-Fi も繋がります。
Q. 漁師を仕事にしていて、地域との関わりはどのようなものがありますか?
A. 漁業の町なので、自分の仕事で地域を活性化しないといけない気持ちはあります。漁師が頑張って、魚を上げて、それを買ってもらって、加工して、そうやって町が潤っていく。私の所属する漁協は10人乗りの船が13 隻あり、130人が在籍しています。彼らが漁のために町へ買い出しをして商店や企業が潤います。そういったことで地域の産業との繋がりは深いです。石油高騰の中、漁業を維持していくことが、町の活性化に繋がります。周りの漁師町も寂しくなっていく中、浜坂は先頭を切って賑わいを持続していきたいです。